今週のゲストも、大学で心理学を研究している「じんぺー」さんです。

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画像出典：https://hitsuwari-jimpei.com/

🎤じんぺーさんの声を聞きたい方は下の画面をタップ

📢研究者のモチベーションはどこから来るの？

みか：わたしは、20年ほどボイストレーナーの仕事をしています。

仕事を続ける中で声の出る仕組みに興味がわき、つい「この声はどうやって出ているんだろう？」と考えてしまいます。

長く心理学の研究を続けているじんぺーさんは「なぜ研究者は研究し続けるのか？」といった疑問を感じたことはありますか？

じんぺー：研究者の動機そのものを対象とした研究は、非常におもしろい視点ですね。

具体的な論文は今すぐに思いつきませんが、日常生活での気付きや発見が研究を進めるモチベーションになると考えています。

たとえば「感情の揺らぎについてもっと知りたい！」「今の感情はどういうこと？」といった疑問や好奇心が湧いてきますよね。

このような知的な感動が、僕の中で研究を進めるエネルギーになっていると感じています。

みか：今後、研究者が研究者を対象とした研究もでてきそうですね。人によって、物事に対する興味関心の度合いは異なりますし。

同じ事例を目にしても、まったく興味を示さない人がいる一方で、とことん追求する人もいるはず。

個人の感覚の違いが明確になれば、おもしろい研究事例になりそうです。

じんぺー：確かにそうですね！例えば、専攻する分野によって興味や関心は異なると思います。

数学や物理、医学を専攻する人や選択する研究テーマによっても、まったく違ってきそうです。

社会貢献を目指す人や人助けを重視する人も、それぞれ熱量や情熱は異なるはず。

みかさんは日々声を分析していて、とくに突き詰めている部分はありますか？

※インタビュアーのみかさんは、声の分析をライフワークとする「声マニア」です。

🔬じんぺーさんの声を「声マニア」が分析

みか：わたしは人と話すとき、あえて声を分析しないようにしています。

分析のスイッチが入ると、話の内容に集中できなくなるんですよ。

じんぺー：そうなんですね。せっかくの機会なので、僕の声を分析してください！

みか：わかりました。じっくりと分析させてもらいます（笑）

まず、じんぺーさんは1人で話す通常放送と、対談やライブ配信でしゃべる時で、声のかすれ具合がぜんぜん違うんですよ。

音声配信の収録時間は、それぞれ異なるのでしょうか？

じんぺー：え、そうなんですか？意識していませんでした。

声の調子は、時間帯によって違いはあるのでしょうか？

みか：そうですね。時間帯によって、声の響き方に違いはでてきます。

じんぺーさんは、音声配信をどのようなスケジュールで収録していますか？

じんぺー：通常放送は、寝る前に収録する場合が多いですね。対談やライブ配信は、お昼ぐらいに収録しています。

みか：おそらく、収録時間が異なるので、声のかすれ具合も違うのでしょう。

夜に収録する通常放送では、ハスキーボイスになっていますよ。

じんぺー：そうなんですね～。新しい発見です。

あ、もう一つ質問があり、僕のリアクションは独特といいますか、あいづちに抑揚があると言われるんです。

みか：あいずちに抑揚があるんですか？

じんぺー：そうなんです。「うんうん」ではなく「うーん⤴️」みたいなイメージですね。

以前の対談ではあいずちがオーバーリアクションと指摘され、恥ずかしくなりました（笑）

みか：そうでしたか（笑）たしかに「あ～⤴️」や「おおっ！」みたいに、リアクションは大きめだと思います。

ただ、じんぺーさんはオーバーリアクションなので、とても話しやすいですよ♪

じんぺー：そう言ってもらえると嬉しいです。ただ「その相槌はいらないかな」って言われることもありまして……。

ちょっと気にしていました（笑）

みか：あと、声のかすれ具合いについて補足情報をお伝えしますね。

じんぺーさんの声を分析すると、声帯の形にハスキーボイスになりやすい特徴がある気がします。

また、呼吸のスピードによっても、声のトーンは変わりますね。

じんぺー：じつは、自分の声は聞きやすくないとも感じています。

というのも、高校の寮で生活していたときに、先輩に対して大声であいさつをする文化があったんですよ。

寮生活で声を酷使してしまい、現在も声はかすれたままです。

当時の生活は、喉に負担をかけていたと思います。

みか：なるほど～。でも、ハスキーボイスは魅力的な武器ですよ♪

じんぺー：そう言ってもらえると嬉しいです。

みか：じんぺーさんの通常配信は、ゆっくりとした息使いと、ほんのりかすれた声がとても心地よいですね。

🎙️声質と音声配信の関係を研究したい

じんぺー：これから研究したいテーマがあり、声質と発信内容の関係性を調べたいです。

たとえば、情報を伝えることを目的とした配信と、感情に訴えかけるような対談の場合では、適している声質が異なると思うんです。

僕のVoicyは論文を解説する機会が多いので、声質がコンテンツの理解度に与える影響も気になっています。

みか：興味深いテーマですね。

今後AI技術が進化する中で、感情をリスナーさんと共有できる個性的な声は、ますます重要になっていくと思います。

じんぺー：逆に「自分らしくない声」は、そもそも存在するのでしょうか？

みか：難しい質問ですね。AIの声はどんどん進化しており、とても人間らしく聞こえます。

でも、私たち聞き手の側が、AIの声に人格があるとイメージして「人間らしさ」を作り上げているような気もするんです。

じんぺー：AIの声を聞いて人格をイメージする……。僕にはない視点でした！

声のプロフェッショナルならではの新しい見解を聞けて、とても興味深いです。

みかさんはAIに対して、とても客観的な意見を持っているんですね。

みか：AIの進化は止まらないので、どんどん聞きやすい音声が生まれてくると思います。

だからこそ、かすれ声のような個性的な特徴は、その人らしさを表現する武器になるんです。

わたしの場合は、少し鼻声という程度の特徴しかありませんが（笑）