今週のゲストも、大学で心理学の研究をしている「じんぺー」さんです。

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画像出典：https://hitsuwari-jimpei.com/

🎤じんぺーさんの声を聞きたい方は、下の画面をタップです

📢声が個人のアイデンティティに与える影響とは

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音声配信の特徴は、声を使ったコミュニケーションにあります。声のトーンや話すリズム、声の高さなどは、聞き手の心理にどのような影響を与えるのでしょうか？

わたしの専門分野から少し外れるため、明確な回答は難しいですね。

ただし、声と人の性格はどこかで関係があると考えています。

たとえば声質が変わることで、伝えたメッセージの受け取られ方も、おそらく違ってくるのではないでしょうか。

声の印象と実際の性格には、一定の関係があるイメージですかね？

そうですね。一般的に、柔らかい声の人は優しい印象を持たれやすいです。

ただし、実際にその人が優しい性格かどうかは分からないと思います。

例えば声を分析したデータをたくさん集めて、性格分析の1つであるビッグファイブ理論などを関連付けたら、興味深い結果が分かりそうですね。

※声の分析データとビッグファイブ理論をかけ合わせた結果を、最後のコラムで紹介しました。

声を聞いて親近感を覚えたり、人柄が表れていると感じたりするのは、何かしらの影響があるんでしょうね。

声と性格の関係性は、人が持つ身体的特徴と個性の関係にも似ていますよね。

たとえば、指紋や筆跡、顔認証のために使用する目の虹彩なども、個人を特定できるIDとして使われるじゃないですか。

同じように、声にも個人を特定できる「成分」のような特徴があり、性格や個性を表しているならとても興味深いですよね。

おもしろいですね！成分という表現が印象的です。

現在のスマートフォンは「OK Google！」や「Hey Siri！」のように、音声アシスタントに声を登録できます。

声の特徴をもとに個人を識別できるなら、声にもアイデンティティが含まれているはずです。

いっぽう、今後AIが発達して本人と同じような声を作れるようになった場合、スマートフォンのセキュリティを突破される可能性もでてきます。

あとは、声には遺伝的な要素も影響していますよね。親子で声がそっくりという事例もよく耳にします。

声の遺伝は、興味深い視点ですね。

スマートフォンが普及する前、自宅の固定電話をよく使っていた時代には、親子の声が似すぎていて、電話の相手が「〇〇ちゃんですか？お母さんですか？」と聞き返すこともあったそうですし。

わたしも、電話を取ったら母親に間違われたことがありました（笑）

みかさんも、お母さんと声がそっくりなんですね（笑）

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心理学者の方は、どこから研究対象を探すのでしょうか？日常生活にあるちょっとした疑問にアンテナが反応し、興味を持って掘り下げるイメージですか？

心理学者って、すごく難しいことばかりを研究しているイメージを持たれています。

実際は、身近なところから研究対象を見つけているんですよ。

『君たちはどう生きるか』に登場するコペルくんみたいですね♪

たしかに、コペルくんのように好奇心旺盛ですね（笑）

僕は、ひとつの研究を突き詰めたいと思う一方で、幅広い分野に強い興味を持っています。

最近はサウナにハマっているので、サウナの研究を始めました。

サウナの研究と並行して、俳句や音声配信の研究も進めていますよ。

本当に幅広く研究をしているのですね。

最初は芸術的な観点から研究を始めましたが、活動を続けるうちに、自分の興味や関心に応じて幅が広がってきたんですよ。

研究者はコペル君のように、ちょっとだけ興味関心のアンテナが立っている人かもしれませんね。

じんぺーさんは、研究コミュニティ「あいまいと」を運営していますよね。どのような活動をしていますか？

あいまいとは、実際の研究や論文を作るプロセスを共有できるコミュニティです。

僕は研究をみんなで進めるものだと考えており、研究経験のない方でも興味を持ったことを自由に深掘りできる場所を作りたかったんですよ。

あいまいとは「これ、おもしろい！」と感じたことや「不思議だな～」と思ったことを、職業や立場に関わらずドンドン研究できる場所を目指しています。

現在は、Discordというツールを使ってコミュニケーションを取っていますよ。

とても興味深いコミュニティですね。あいまいとには誰でも参加できるんですか？

あいまいとのサポーターとして、月額330円以上の支援をいただいた方々とコミュニティを作っています。

これまでは国からの研究費として助成金を申請する方法が一般的でしたが、より自由に研究を進めたかったので、新しい仕組みに挑戦中です。

あいまいとの特徴は「社会貢献のための研究」ではなく「これおもしろそう、深く追求したい！」という個人の興味で研究を進められる点ですね。

あいまいとは、自由に研究を進められるコミュニティなんですね♪

実は、コミュニティメンバーのひとりが、音声配信について興味深い研究テーマを提案してくれました。

どのような研究テーマですか？

音声配信ラボのような対談形式の配信と、ひとりで話す配信の違いについての研究を提案してくれました。

たとえば「コテンラジオ」や「ゆる言語学ラジオ」などの人気番組は、2人組や3人組での配信が多いですよね。

あいまいとでは「2人で話す場合と1人で話す場合では、リスナーさんの理解度や満足度、聞きやすさに違いはあるのか？」という研究を進めています。

めちゃくちゃ興味がある研究テーマです。

研究の一環として、ChatGPTなどのAIに音声配信の台本を作ってもらいました。

AIが作った台本をもとに、ひとりで話す配信と対談形式の配信の2パターン用意したんですよ。

現在、2パターン作った配信をたくさんの人に聞いてもらい「どちらが楽しいか？」「より理解できた配信はどちらか？」といった調査を実施しています。

音声配信ラボとしては、調査結果を早く知りたいです！

僕たちの活動に興味をもった方は、あいまいとのWebサイトをご覧いただけたらと思います。

じんぺーさんのお話を聞いているうちに、さらに質問したいことが増えてきました！来週も引き続きお話を聞かせてください♪

もちろんです。よろしくお願いします！

インタビュー番組の作り方とニュースレターの書き方を、記事にまとめました。

記事を読むだけで、音声配信のチャンネルを作れます。

無料部分を読みながら、あなたに必要な情報かどうかをチェックしてくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます！

今週のニュースレターがおもしろかったら、コメント欄に「じんぺーさん」への感想を書いてもらえると嬉しいです。